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商売として国産紅茶を仕入れるには

国産紅茶をお店で扱いたい、という話をたまに聞きます。
「たまに」と書いたのは、その話が滅多にこないからです。
その「たまに」すら、国産紅茶の供給現状は実は整っておりません。

現在国産紅茶を仕入れるには、以下の方法があります。
・農家から直接仕入れる
・今までどおり茶商に頼んでみる
・僕みたいな情報集積をしている人に相談する

これで、問題が解決できるかと言われるとそうでもありません。
農家からの仕入れ  :自分で多くの農家に当たり時間がかかる
茶商に頼む     :茶商は緑茶に詳しいが紅茶に詳しくないため品質の保証ができない
僕みたいな人間に頼む:数が少なすぎる

僕に頼めばすべてが解決するかと言われればそうでもなく、直接取引できる農家さんもいればそうでもない人もいます。
収集は、情報を集めて連絡して注文すれば大体解決します。
(解決しない例もあります。連絡を無視されたりとか、注文を無視されたりとか)
今のところ一番オススメできる方法は、紅茶好きが開催する国産紅茶も含めた紅茶のイベントに積極的に参加して、そこでおすすめされる紅茶を飲んでその農家をメモしていくことです。
関西でそれを出来るのは僕くらいですが、関東では数多くの人たちが行ってますので、積極的に調べて参加されることをおすすめします。

直販と小売

国産紅茶は、まだ大きな流通の市場に乗っていない商品なので、取り扱い方法を間違えると、翌年から農家さんが紅茶を作れないという状況に陥ることが多い商品です。
個人的には、農家さんとお客がダイレクトに取引するのが一番いいと思うのですが
(故に、今は一時休止していますが、直販代理のネットショップを開いたわけです)
すべての農家さんが顧客と直接取引が出来る設備が整っているわけではありません。
お茶ではなく普通の農作物と考えてもらえばわかると思います。
すべての農家さんは直販することは出来ると思いますが、個別配送や顧客管理など、普段しない作業が増えるので、返って手間やコストが高くなり結局事業として長続きしなくなります。
知り合いの茶農家さんに聞いても、やはり『作りはするけど、売るのは無理』という声を聞きます。
そこで、ちゃんと国産紅茶の発展成長を見込んだ上で、仲介卸をする茶商ないし業者さんの登場が必要なのでしょう。
みんながみんな直販できればいいのですが、それができないのが現状なのです。

大切なのは、お客が買う機会を増やすこと

直販と卸から小売へと販売チャンネルは複数ありますが、お客にとって買うという行為に違いはありません。
無条件で無作為にお客は買うということは昨今しません。
見て、調べて、飲んでみて、安心と安全を書くにした上で、信用できる物を継続して買う傾向にあります。
一時的な人気に振り回されて買う人は結局国産紅茶を継続的に買うお客にはなりません。
ですが、興味はいつ出てくるかわかりません。
その為に、いつでも安心して買える国産紅茶を買うことが出来る状態が出来上がっていることは重要です。

例えば直販でも卸を仲介して小売店で販売されることでもなんでもいいのです。
買いたい人の手元に届く距離に国産紅茶があることが、これから国産紅茶に与えられた課題でもあります。
それは、僕自身も考えている課題で、どうすすれば僕なりにクリアできるかということは常に考えて計画も立てています。
それを実行できれば、より一層国産紅茶は一般的に成り日常的に親しまれる嗜好品となりえるのではないでしょうか。

それまでのプロセスの間に、卸の持つ重要性は一層大きくなります。

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