和紅茶 ・ 国産紅茶 情報サイト 京都紅茶道部|和紅茶 ・ 国産紅茶 の為の総合情報ポータルサイト

京都紅茶道部

『国産紅茶の味』とはどんな味?国産紅茶専門家が見つけた3つの分類

『国産紅茶の味はどんな味ですか?』

という質問に苦慮することが多くあります。
例えばワインの様に『~の~の~の似たような香りの~の・・・』
というように形容すればいいのですが、それでも伝わりにくいというのが現状です。

私の大先輩に当たる国産紅茶専門店紅葉の店主岡本さんがこれに対して3つの分類を提示しました。

・滋納
・清廉
・望蘭

この分類は、岡本さんの著書「和紅茶の本」に詳しく載っております。
和紅茶の本-紅茶専門店紅葉 国産紅茶の種類

軽く触れさせていただくと

滋納:渋みが無く乾いた草のような感じ
清廉:華やかな青々とした香り
望蘭:どっしり濃い

となります。
ただ、この分類は知っていないと理解できないので、
どうやったら認知を広げられるかな・・・と悩む点でもあります。

国産紅茶の味は、ほとんどの紅茶はこのタイプ

国産紅茶の味の多くは、滋納です。

理由は簡単で圧倒的多数の人達が、緑茶を作る同じ木で紅茶を作るからです。
ですが、一部の例外もあり、緑茶品種で清廉もしくは望蘭の紅茶に仕上げてくる人もいます。
そういう人たちの多くは、全国的にも評価の高い国産紅茶の作り手となっています。
あくまでも例外なので、多くは滋納の紅茶と思ってください。

滋納の紅茶にも、本当に枯れ草の香りしかしないものもあれば、濃い穀物のようなもの、果ては甘酒のような甘い香りのものもあります。
滋納にも色々種類があって、お好みの滋納を探すという楽しみがあるということをご理解いただければと思います。
清廉、望蘭が必ずおいしい国産紅茶だ、というわけではありません、滋納でも美味しいと評価される紅茶は多くあります。

京都紅茶道部的、国産紅茶の個人的分析

個人的には、特徴に名前付けをするのは苦手なので、あえて近いものを使って説明します。
「~のような味、~のような香り」というものです。
結局、飲めば分かるんですが、飲まない状態でまず理解しようという人が多いので、相手にも理解できる体験済みの物を引き合いに出して理解してもらうほうが一番近道だったりします。
ただ、人ぞれぞれ体験している記憶が違うので、悩むところです。

ただ、岡本さんが分類した3タイプの味の特徴は、教室など人を集めて説明する場では大変有効です。
いつしか、岡本さんの本を教科書に国産紅茶の教室を開きたいものです。

メルマガ購読・解除