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『日本で初めて欧式茶会に呼ばれた日本人』大黒屋光太夫

『1783年、伊勢の廻船問屋の船頭大黒屋光太夫は、江戸へ向かう途中漂流し、漂着先でロシア人と知り合い、同行し帝政ロシア帝都サンクトペテルブルクに行きエカチェリーナ(エカテリーナ)2世に謁見する』

この際に、エカチェリーナ(エカテリーナ)2世にお茶会に呼ばれその日が11月1日だったということから、日本において『日本人で初めて紅茶を飲んだ日』ということで同日が『紅茶の日』とされることになりました。

貿易で見る日本と紅茶の歴史

実際には大黒屋光太夫が日本人で初めて紅茶を飲んだのかというと、実は遡ること1756年(宝暦6年)の著書『青湾茶話』という本に、日本に入ってきていたという記述があります。

国立公文書デジタルアーカイブ:青湾茶話より

当時、中国が世界最大のお茶輸出国で、そこからヨーロッパに松羅・シングロと言われる緑茶と武夷・ボヒーと言われる紅茶や烏龍茶が輸出されていました。

この『青湾茶話』にこの武夷に関する記述があり、江戸時代初期には舶来品として日本に入ってきていたということになります。

現在では、大黒屋光太夫の故事は『日本で初めて紅茶を飲んだ』から『日本で初めて欧式のお茶会に招かれた』という風になってます。ともあれ、日本人と紅茶との出会いはまさに外国との接点であったことは言うまでもありません。

こうして、日本人と紅茶との夜明けが訪れたのです。

(参考資料:『国産紅茶を語る』茶学の会)

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