飲料用茶葉 供給過剰か
《茶況》 飲料用茶葉 供給過剰か(中日新聞)
今季の県産二番茶の平均単価(1キロ当たり)が前年比2割減となり、問屋社長は18日、「ペットボトル飲料向けの茶葉が供給過剰ではないか」と話した。
飲料向けは一般的に夏から秋にかけて生産される二番茶や秋冬番茶が中心とされている。全国の2008~13年の二番茶以降の茶生産量と緑茶飲料の生産量の推移を比べると均衡は保たれている。
ただ、静岡市の茶商は緑茶飲料の抽出技術の進歩やティーバッグタイプの普及などに触れ、需給バランスの崩れを指摘した。「ペットボトル飲料は少ない茶葉で抽出できる技術が高まったと聞く。ティーバッグも2グラム入りなら急須に茶葉をさっと入れて味わうより使う量は少なくて済む」と話した。
(引用:中日新聞)
需要が均衡化した飲料用茶葉
記事ではここ5年間飲料用に使う2番茶以降の茶葉の生産量も緑茶飲料の生産量も均一化していると指摘しています。
飲料需要が均一化していると、茶葉は農作物なのである程度均一にはできますが環境に左右され、よく作れた時には供給過剰に陥ります。
多くのメーカーは、飲料用の茶葉は市場から安い茶葉を買い漁るという方法ではなく、長期間安定して安定した価格で買い取るという方法で調達しています。
ただ、昨今少量の茶葉でも今までと同じ風味の淹れ方を出来るようになったということや消費者の味覚の変化で使う茶葉の量を変え風味を変えているということもあります。
供給過剰に目くじらを立てるよりも、引き続き安定して飲料業界に茶葉を提供しつつも、2番茶以降の茶葉にお客を惹きつけるマーケティングがさらに必要になってきています。