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世界有数の茶消費国ロシアでも茶離れ?

「世界最北」の茶栽培地 生産激減、ロシアで唯一:産経ニュース

冬季五輪の開幕が迫ってきたロシア南部ソチは、茶の商業栽培地としては「世界最北」(地元の栽培業者)に位置してます。
ソ連時代はソ連時代に40万ヘクタールだったソチの茶の栽培面積は、農業振興策の衰退から今では1400ヘクタールまで激減。
五輪を前にPRは行われていないが、ロシアではソチでしか生産されない紅茶や緑茶は五輪会場周辺でも販売される。
ソチ市中心部から北に約25キロのソロハウル村は「ロシアの茶栽培発祥の地」。
海抜200メートル超のこの村で、1901年にコシュマン氏という農民がグルジアから茶の種を持ち込んで栽培を始めたのが生産の起源という。
35年に97歳で死去した同氏の木造家屋は小さな博物館になっており、周辺の山間部では今も約60ヘクタールで茶栽培が行われる。

(リンク先より引用)

経済発展が共通に抱える『農園からの人手離れ』

先日、インド、中国、スリランカが経済発展に合わせて茶園から人手がいなくなり、茶園経営が転機を迎えているという話を書きました。
ロシアは、ソ連崩壊からの経済的な混乱を迎え、資源高による経済発展を迎え、世界的な不況の兆しを迎えた現状に新たな転機を迎えている国であります。
結果として、茶園に人が戻ってくるという事はないと思いますが、ロシアそのものは、世界有数の紅茶輸入国にして世界有数の消費国です。
スポーツで注目されるソチではありますが、紅茶の有数の産地であったという事をもう一度注目し、これ以上減らないように手を尽くすことはできないか考える所があると思います。

経済発展に伴い消費が伸びる半面、生産が縮小されていく。
この皮肉な現実に、立ち向かいすべは、持ち合わせてないのかと悔しい気持ちでいっぱいになることがあります。

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