日本では400茶園が紅茶を作っている
知ってる人は知っていて、知らない人は全く知らない事ですが、日本では400茶園ほど紅茶を作っている・試作している状態で、生産量は120t~200tぐらいだそうです。
(ここんところは正確な情報じゃありません)
そこに追い打ちをかけるように、紅茶を生産する農家が増えそうだと、情報が年始あたりからちらほら入ってきています。
今のところ、耳に入ってきている産地だけ紹介します。
国産紅茶の王国:鹿児島
鹿児島には、『枕崎茶業研究拠点』という、国産紅茶の聖地みたいな場所があります。
そこで生まれたのが、現在の紅茶品種のサラブレッド『べにふうき』です
元々、1971年の紅茶自由化直前まで、鹿児島には広大な紅茶専業の茶園がありました。
歴史的経緯を考えれば、国産紅茶復活の狼煙も、そして拠点化も自然な流れでしょう。そして、ここ鹿児島では早くも紅茶の廉価化の試みが始まってます。
個人的にはあんましうれしくないのですが(消費者としてはうれしい)鹿児島に旅行に行ったとき、普通にデパートのお土産屋で『他の産地ではありえない価格』で紅茶べにふうきが売られてました。
消費的には九州で火が付くかはわかりませんが、普及のカギを握るのは間違いなく、鹿児島だとにらんでます。
お茶の帝国:静岡
静岡は言わずと知れたお茶どころで、日本最大の生産地です。
(2位は鹿児島、3位は三重)
その静岡で『発酵茶マイスター塾』や『発酵茶ラボ』など、紅茶を作る技術を教える試みが活発化しています。
参加者も数多いらしく、現状、『なんとなく紅茶を作ってる』や『これから作ろうと考えている人』向けに緑茶の施設でそのまま紅茶を作ろうという試みがされています。
元々、緑茶がダブりつき始めているので、紅茶に参加する人も多いでしょう。
過去に、九州で始めた紅茶生産が気が付いたら静岡が最大の生産地になっていたという例もあります。
クオリティーが付いてきて初めてスタートではあるでしょうが、静岡の国産紅茶生産のポテンシャルは、世界の産地と引けをとらないと思います。
国産紅茶の匠がいる:大分
大分には、国産紅茶の世界ではほぼ頂点と言われる方が紅茶を作ってます。
国産紅茶の歴史でも触れますので、詳しくは書きませんが。
その大分が、本人とはほぼ関係のない所で、多数の茶園が紅茶を作るという話が出てきました。
一つは団体主導で。
一つはある若者中心で
個人的には、後者を応援してます。知ってるからと言う事以外にも、品質が確かなので飲んでみないとわかりませんが、他人様に勧めても恥ずかしくないものを量産してくると思います。
これは、今後5年の動き次第と言う事になるかもしれませんが、国産紅茶の一つの目になるのではないかと思ってます。
量は市場を席巻するけれど、圧倒的な質が時代の流れを形作っていくものと思ってます。その質の流れを止めないことが重要だと思ってます。