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緑茶購入100グラム割り込む 12月家計調査

緑茶購入100グラム割り込む 12月家計調査:中日新聞

総務省統計局の家計調査によると、12月の1世帯当たりの緑茶購入数量は85グラムにとどまった。平成に入ってから12月では最も少なく、初めて100グラムを割り込んだ。12月は歳暮品として茶が使われることから購入数量が多かったが、贈答需要の低下を印象付けた。
 若手茶流通業者は「東京電力福島第一原発事故による放射性物質問題をきっかけに贈答需要は落ち込んだ。回復しないままだ」と説明した。対策として「ちょっとした土産品になり、若い人が手に取るような商品を開発したい」と話した。
(リンク先より引用)

元々12月は増える傾向にあるが

茶商の方と話をしているときに、『不謹慎だが、お茶はお葬式の時に売れる』という話をよく聞きます。
お茶はすぐに消費しなくてもいい割に、誰でも飲むことができるのでお手軽な香典返しに使われることが多かったそうです。
『多”かった”』という点から、過去形なのはわかっていただけると思いますが、現在でもお茶を香典返しに使われることがなくなったわけではありません。
(そういうお茶が、よく僕の処に回ってきます)
それと合わせて、年末のご挨拶やお歳暮として、お茶を贈るという人も多くいるようで、年末の紅茶の福袋をそのままお歳暮に充てるという人も散見します。

各家庭に急須がなくなっているという話を聞く都度、こういう贈り物としてのお茶に価値を見いだせなくなっているという現実が見え隠れしています。
前の記事でも書いているように、お茶という生活スタイルは、自分で淹れるお茶から、すでに出来上がっているお茶飲料にシフトしていってます。
年々、味も向上しており、いろんなタイプがでてさらに、単一品種のペットボトルまで登場しました。
目的が『飲む』というシンプルなことである以上、いかに手間を少なくするか、目的までの時間を短くするかという事を考えると、すでに出来上がっているペットボトルを買う傾向は大きく外れた行為ではないと考えられます。

ただ、それで必ずしも『本当のお茶の味』を体験しているとはいいがたいです。
ですが、実際に体験したことがない人にそう言っても、信じてもらえないのが現状です。
緑茶も改めて『温度で変わるお茶の味わい』というのを体験してもらう必要があるのかもしれません。
結果として、それがお茶が生活に戻ってくるきっかけになり、お茶の消費量を増やし未来に継続していくきっかけになると願っています。

なお、年間の購入数量、支出金額は各月の端数を含めて合計し、18日に発表します。

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