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ダージリンの紅茶の特徴を知ろう

日本人がよく見かける紅茶は3種類あります。
・ダージリン
・アッサム
・アールグレイ
ダージリンとアッサムは産地の名前です。
アールグレイは、製品の名前でベルガモットの香りを足したフレーバードティーです。

紅茶の特徴を表す一般的な言葉として『ダージリンのような』という言葉があります。
複数の要素が組み合わさった時、専門家の人たちも使いますしそこまで詳しくない人も使います。
実際に『特徴としてのダージリン』とはどういうものか、確認してみましょう。
・香りが華やか
・水色(すいしょく)が淡い
・味がライトだけど、渋みはそれなりにある
・ミルクティーに向かない
・『マルカテル』という香りがある
などなどあります。
ちなみに、この特徴の多くはファーストフラッシュかセカンドでもファースト寄りの特徴で、モンスーンと言われる雨期やオータムナルでは、全く違う特徴になります。
ですが、これらの特徴をもって『ダージリンのような』と言われるのは、そういうのばかり日本に入っているからだろうと思われます。

個人的には、味も香りも濃いオータムナルのダージリンが大好きです。

国産紅茶のどこを見るのか

『ダージリンのような国産紅茶』を探すときは、その特徴を探ればいいことになります。
大きくは
・茶葉
・水色(すいしょく)
・香り
で特徴を掴みます。
ただ、その前に『ダージリンの特徴』を体験しておく必要がありますので、是非に紅茶の専門店で『ちゃんとした』ダージリンをお買い求めの上飲んでみてください。
喫茶を併設している所は、注文して飲んでみて欲しいですし、試飲させてもらえる所は、覚えこむまで飲ませてもらうほうがいいでしょう。
案外、皆さん『ダージリンの特徴』というモノを知らないで『ダージリンのような』という言葉を使っていることを思い知らされます。

茶葉を見てみよう

紅茶茶葉
ダージリンのファーストフラッシュは得てして『緑茶みたい』という言われ方もします。
写真のように青々とした茶葉の場合もありますし、ちゃんと黒い場合もあります。
ただ、ダージリンの葉は『中国種で小ぶりから中くらい』の茶葉ですので、そのままの形状で紅茶にされることが多いです。

水色(すいしょく)を見てみよう

国産紅茶山片茶園在来奥武蔵2013年オリジナル水色
香りの華やかな紅茶の特徴として『多くはオレンジから明るい朱のような色』であることが多いです。
それは、発酵の度合いが浅く『本来の香りを発酵で潰さない為』である事が多いです。
代表的なダージリンはミルクはあまり入れないのは、味が濃くないためミルクとの相性がよくない物が多いことも上げられます。
水色が明るいものは、そのまま飲むことを勧められます。

香りを嗅いでみよう

香りは、華やかといいましたが、青々しい香りがすることが多いです。
それは昨今の流行であるそうで、『萎凋をしっかり、発酵軽めのライトボディ』に仕上げる事が、高い紅茶の条件という風潮があるそうです。
紅茶の人気がその味よりも、香りに注目されるのは、フレーバードティーの人気を見ていてもわかると思います。
甘い蜜のような華やかな、もしくは、青々しい香りは、代表的な香りといえるでしょう。

『ダージリンのような国産紅茶』は農家さんの哲学

国産紅茶をダージリンのように仕上げるかどうかは、その茶農家さんの考え方にも寄ります。
『紅茶は濃くないといけない』と考えていらっしゃる僕好みの茶農家さんは、牛乳に負けない紅茶に仕上げてきますし、『紅茶は香りが命』と考えていらっしゃる茶農家さんは、香りを中心に作り上げてきます。
さらに、『コーヒーに負けない紅茶を』という茶農家さんの紅茶は、まるでコーヒーのような深い紅茶に仕上げてきます。

国産紅茶の仕上がりはその茶農家さんの哲学を表しているといえるでしょう。

ダージリンのような国産紅茶を見るけるには、まずは、その茶農家さんが何を目指しているか知る所から始めるのが早いでしょう。

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