イメージと実際の数字は大きく違う
『京都と金沢は茶道が広まっているから、お茶をよく飲まれるのでしょう』
という、イメージをよく聞きます。
歴史と観光のイメージで『~は・・・な街』という事はよくあります。
ですが、実際に生活してみると随分とイメージとの違いに驚かされることがあります。
改めて客観的なデータをもとに『ここはこういう街だったのか』というのを体験してもらえればと思い、統計データをわかりやすく分割してみました。
なお、このデータは総務省統計局のホームページで公開されている『家計調査』の2011~2013年の統計数値をもとにしています。
今回の記事では、お茶、コーヒー、その他の飲料を紹介します。
これにより、今お茶がどのような位置にいるのか、そして、国産紅茶がどのような相手と戦いシェアを奪っていかないといけないかを考えていただければと思います。
各ランキング
-
~お茶のランキング~
- 緑茶のランキング
- 紅茶のランキング
- 他の茶類のランキング
- 茶飲料のランキング
- お茶全体のランキング
- コーヒーのランキング
- コーヒー飲料のランキング
- ココア・ココア飲料のランキング
- コーヒー・ココア合計ランキング
- 他の飲料のランキング
- 野菜・果実ジュースのランキング
- 炭酸飲料のランキング
- 乳酸菌飲料のランキング
- 乳製品のランキング
- ミネラルウォーターのランキング
- 飲料全体のランキング
~コーヒー・ココアのランキング~
~そのほかの飲物ランキング~
緑茶のランキング
金額ランキング
静岡市 :11,302
浜松市 :8,216
鹿児島市 :6,713
千葉市 :6,466
熊本市 :6,315
佐賀市 :6,089
長崎市 :5,869
北九州市 :5,605
松江市 :5,598
大分市 :5,572
前橋市 :5,543
東京都区部:5,426
横浜市 :5,394
さいたま市:5,325
水戸市 :5,230
仙台市 :5,195
宇都宮市 :5,083
名古屋市 :4,900
京都市 :4,756
新潟市 :4,747
(単位:円)
緑茶の購入金額のランキングは、静岡県で1・2フィニッシュです。
さすがは緑茶の帝国静岡だと思います。
静岡県の方は、作るのも多ければ飲むのも多いという世界的に見たお茶の大産地と同じ傾向にあります。
ちなみに、その傾向は3位の鹿児島、5位熊本、6位佐賀、7位長崎、8位北九州にも同じ傾向が見られます。
九州は日本を代表するお茶の生産の集積地であります。
それに対して、東京・横浜・前橋・埼玉・水戸・仙台・宇都宮・名古屋・新潟などの地域は、生産よりも消費が大きい有力消費地と言えるでしょう。
お茶をもっていって売るのであれば、これらの地域がいいとわかります。
なお、お茶のイメージの京都は19位、金沢に至っては20位以内に入りませんでした。
『京都や金沢はお茶の街』というイメージは、統計ではそこまで確かではないようです。
数量ランキング
静岡市 :2,071
浜松市 :1,653
奈良市 :1,572
京都市 :1,535
松江市 :1,426
津市 :1,345
金沢市 :1,200
熊本市 :1,165
東京都区部:1,139
福井市 :1,137
横浜市 :1,113
鹿児島市 :1,103
神戸市 :1,079
千葉市 :1,070
大津市 :1,058
名古屋市 :1,055
堺市 :1,034
さいたま市:1,019
富山市 :1,009
北九州市 :999
(単位:g)
金額ランキング同様、1位2位は静岡県です。
ただ、金額ランキングで存在感がなかった、奈良、京都、津、金沢、福井など姿を現してきてます。
これは、『金額が少なくても消費量が多いもの』が好まれているという傾向を表してます。
大変心当たりがあります。
奈良・京都、金沢はほうじ茶の一大消費地です。
奈良・京都では京番茶が、金沢はいわゆる『加賀棒茶』が好まれて飲まれます。
『京都・金沢はお茶の街である』というイメージは、抹茶や煎茶のイメージは現実的ではなく、ほうじ茶であるというのが現実であるようです。
ちなみに、静岡市の約2000gという消費量は、日本の平均の倍以上であり、世界のお茶消費量を調べたサイトで比較しますと、静岡市のお茶の消費量は4.4ポンドに相当し、その量は世界3位のイギリスを抜いてトルコ、アイルランドに次ぐ『世界第3位』の消費地域であることがわかります。
静岡県民は世界屈指のお茶帝国なのです。
(金沢で”いわゆる”とつけたのは、現地の当人たちは『加賀棒茶である』という認識ではなく、ただ単に『番茶である(もしくは棒茶である)という認識で飲んでいる』からです)
紅茶のランキング
金額ランキング
神戸市 :1,542
横浜市 :1,436
大分市 :1,220
京都市 :1,217
東京都区部:1,206
川崎市 :1,198
奈良市 :1,162
宇都宮市 :1,095
さいたま市:1,083
仙台市 :1,033
水戸市 :1,010
福岡市 :986
千葉市 :983
広島市 :965
堺市 :943
大津市 :908
長野市 :856
高知市 :848
札幌市 :845
名古屋市 :833
(単位:円)
紅茶の消費地は、主に港町が集中しています。
これは歴史的に紅茶が荷揚げされていたり外国人居住区があり結果として古くから紅茶を飲む習慣が根付いた地域でもあります。
京都や東京は、元々人口が多い地域であり物資などが文化・集積される地域であります。
京都は意外かもしれませんが、個性的な紅茶専門店が多くあり、紅茶をネタに観光しに来ても十分楽しめられる地域です。
奈良・大津は京都の影響を受けて消費を伸ばしたのだと推察されます。
宇都宮市は過去に日本一の紅茶消費を誇った地域ですのでこの地位は納得いくのですが、大分は実は理由がわかりません。
大分は、杵築紅茶や山片茶園に代表される日本でも高品質の国産紅茶を生産する農家がいらっしゃいます。
それが消費に直結しているかと言われるとそこまで生産量があるわけでもないので、もしかして誰かが大分で紅茶普及の旗振り役をしているのかなと考えてしまいます。
宇都宮が日本一になった時にワイズティーの根本さんたちのような人たちの存在は、普及のためには必要な要素になります。
数量ランキング
神戸市 :494
横浜市 :450
堺市 :412
東京都区部:334
奈良市 :332
京都市 :330
川崎市 :325
大津市 :304
宇都宮市 :301
福岡市 :297
千葉市 :293
大分市 :289
仙台市 :283
津市 :282
長野市 :281
名古屋市 :274
山形市 :273
大阪市 :273
盛岡市 :270
広島市 :268
(単位:円)
上位の神戸・横浜はまんべんなく消費されている様子です。
大分市は、金額に対して消費量が下がっているという事は、単価の高い紅茶を飲まれているという傾向が見られます。
ここで注目するのは大阪府の大阪市・堺市の上昇です。
大阪の政令市はともに金額では上位に入っていませんでした。
ですが、量のランキングでは上昇を果たしています。
これは、『安くて多く紅茶を飲む』という傾向が見られます。
典型的な『大阪人』というのが、このポイントでも見て取られます。
手堅いといえば手堅いですね。
他の茶類のランキング
金額ランキング
山口市 :2,070
大分市 :1,725
鳥取市 :1,665
広島市 :1,653
高知市 :1,631
奈良市 :1,626
長崎市 :1,612
千葉市 :1,609
松江市 :1,609
佐賀市 :1,595
名古屋市 :1,571
福岡市 :1,556
宇都宮市 :1,555
東京都区部:1,551
高松市 :1,549
盛岡市 :1,547
京都市 :1,536
新潟市 :1,496
徳島市 :1,489
長野市 :1,485
(単位:円)
この『その他の茶類』は、烏龍茶とかに代表されるお茶じゃないかなと思ってます。
詳しいことを知っている方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。
注目するは、緑茶・紅茶でそんなにも存在感がなかった場所が上がっていることです。
正直、山口市でどんなお茶が売れているのか、興味津々です。
僕の知らないお茶とは、こういうデータの中にあるのだろうなとふと思います。
数量ランキング
岡山市 :1,888
山口市 :1,671
堺市 :1,656
徳島市 :1,632
鳥取市 :1,561
松江市 :1,507
岐阜市 :1,486
広島市 :1,437
名古屋市 :1,430
福井市 :1,423
高松市 :1,422
大阪市 :1,373
松山市 :1,360
高知市 :1,341
奈良市 :1,327
神戸市 :1,300
和歌山市 :1,281
大分市 :1,278
京都市 :1,198
新潟市 :1,196
(単位:g)
数量ランキングでは、岡山市や徳島市が急上昇をしています。
これらの産地は、岡山市の隣接地に『美作番茶』、徳島には『阿波番茶』があります。ともにいわゆる番茶やほうじ茶とは違う製法で作られるため、このジャンルにいれられるのだと思います。
金額・数量ともに入っていた松江市は、ぼてぼて茶が対象だったのではないかと思います。
本当に、山口市は何なのでしょうね。
知りたいです。
茶飲料のランキング
宇都宮市 :8,521
川崎市 :8,226
東京都区部:7,690
千葉市 :7,658
さいたま市:7,539
水戸市 :7,335
那覇市 :7,308
前橋市 :6,939
横浜市 :6,789
富山市 :6,570
札幌市 :6,566
福島市 :6,022
甲府市 :6,014
仙台市 :5,887
岐阜市 :5,856
名古屋市 :5,856
浜松市 :5,807
宮崎市 :5,784
長野市 :5,703
津市 :5,581
(単位:円)
ここのランキングはいわゆる『ペットボトルのお茶をよく飲む地域』という事になります。
ここのランキングの上位で、今までのランキングに入っている地域は『茶葉でもなんでもお茶が好き』な地域であり、ここだけ上位の場合『そもそも茶葉で淹れたくない地域』であるという事ができます。
宇都宮市は、紅茶で上位を確保して、緑茶では金額のランキングには入っています。
つまり、『もてなしのお茶を茶葉で、自分で飲むのはペットボトルで』という使い分けがはっきりしているのかなと思われます。
東京都特別区も同じ傾向があるようです。
対して川崎市は、紅茶は茶葉で飲むけどそのほかのお茶はペットボトルという傾向が見られます。
もしかしたら『お紅茶文化』が根付いているのかもしれませんね。
那覇市はここのみのランクインです。
お茶は自分で淹れずに水のように飲むものという傾向がみられるのではないでしょうか。
このランキングで注目するべき点は静岡市が見られず浜松市も17位とそれほど上位にいないことです。
徹底してお茶は茶葉で飲むという事が見受けられます。
同じく、金沢・京都・奈良などのほうじ茶の消費地や関西圏の都市も見受けられません。
こういう比較は、興味深いと思います。
お茶全体のランキング
静岡市 :18,132
千葉市 :16,717
宇都宮市 :16,254
東京都区部:15,873
浜松市 :15,741
川崎市 :15,624
さいたま市;15,235
横浜市 :15,049
水戸市 :14,778
前橋市 :14,502
仙台市 :13,565
鹿児島市 :13,446
佐賀市 :13,325
熊本市 :13,185
大分市 :13,168
名古屋市 :13,160
長崎市 :12,721
北九州市 :12,627
新潟市 :12,579
甲府市 :12,262
(単位:円)
全体のランキングで見てみますと、静岡市はダントツでトップです。
他の追随を許してません。
後に続くのは、茶飲料の上位地域です。
茶飲料そのものは、金額の押し上げには貢献しますが、必ずしもその地でのお茶の消費に貢献しているとはいいがたいのかもしれません。
タイトルにも出しました『京都や金沢はお茶の街』というイメージはこの全体ランキングでも否定されていることがわかります。
20位までに両市ともども入ってません。
お茶の消費は全体的に関東を中心とした地点が多いと見受けられます。
客観的に見る限り、お茶の街は金沢や京都にそういうイメージを持っている本人たちの住む街が実は『お茶の街でした』という結論が得られるのではないでしょうか。
コーヒーのランキング
金額ランキング
京都市 :7,558
金沢市 :6,654
奈良市 :6,458
盛岡市 :6,413
仙台市 :6,406
高松市 :6,335
鳥取市 :6,123
岡山市 :6,066
札幌市 :6,037
さいたま市:6,029
広島市 :6,017
神戸市 :5,993
横浜市 :5,954
川崎市 :5,932
堺市 :5,838
福岡市 :5,787
青森市 :5,757
徳島市 :5,754
秋田市 :5,741
大阪市 :5,734
(単位:円)
前に『香ばしさはストレスを軽減する』という論文が発表されてました。
苦みでストレス解消
つまり、コーヒーや焙煎香の強いものを好む地域は、何かしらのストレスが多い地域だと仮説が経ちます。
例えば人口とか例えば環境とか。
以上の事を踏まえまして、ランキングを見てみますと、コーヒーが好まれる地域は人口の多い地域か寒い地域に偏っている傾向が見られるのがわかると思います。
過去に『ほうじ茶が好まれる地域とコーヒーが好まれる地域は同じではないか』という予想を立てたことがあります。
その理由として、昔からこの苦みや香ばしさでストレス解消効果を求めていた結果なのではないかとおもいます。
数量ランキング
京都市 :3,330
鳥取市 :3,295
札幌市 :2,992
高松市 :2,718
奈良市 :2,695
大津市 :2,693
神戸市 :2,678
堺市 :2,669
大阪市 :2,629
岡山市 :2,618
福岡市 :2,618
広島市 :2,594
横浜市 :2,572
川崎市 :2,569
山形市 :2,554
松山市 :2,550
金沢市 :2,533
盛岡市 :2,490
青森市 :2,477
仙台市 :2,444
(単位:g)
数量でも金額と同じ傾向がみられますが、わが故郷金沢はここでランキングを落としています。
多分『高いコーヒーを好んで飲むのでそこまで数量が伸びない』のではないかと思います。
金沢の他にも盛岡・仙台も同じ傾向が見られます。
こういう点を比較すると『高級コーヒーの展開先』を想定することができるのではないかと思います。
コーヒー飲料のランキング
福井市 :6,274
新潟市 :4,769
青森市 :4,743
松山市 :4,659
金沢市 :4,590
松江市 :4,570
岐阜市 :4,557
岡山市 :4,553
富山市 :4,525
宇都宮市 :4,483
川崎市 :4,452
札幌市 :4,366
高知市 :4,345
高松市 :4,332
大阪市 :4,243
さいたま市:4,203
和歌山市 :4,137
那覇市 :3,988
山口市 :3,980
鳥取市 :3,876
(単位:円)
同じコーヒーのランキングでも『飲料』となると途端に順位が入れ替わります。
ランキングに入ってなかった福井や新潟が上位に食い込んできています。
ここで伸びている地域は『コーヒーはすきだけど、自分で淹れる気はない』という地域だろうと思います。
ここで、豆も飲料も上位にいるのは、金沢と岡山と札幌くらいです。
コーヒーは『こだわって飲む』か『手軽に飲む』かの2極化してるのではないかと想定できます。
ココア・ココア飲料のランキング
那覇市 :593
川崎市 :544
金沢市 :529
山口市 :512
松山市 :502
鹿児島市 :491
水戸市 :490
さいたま市:489
大津市 :485
福井市 :467
富山市 :458
奈良市 :452
岐阜市 :446
堺市 :442
京都市 :436
鳥取市 :435
仙台市 :429
前橋市 :420
山形市 :419
松江市 :412
(単位:円)
ここでは今まで姿が見えなかった那覇が1位を取っています。
『甘い嗜好品』としてココアが認知されているのかなと思います。
いわゆるチョコレートの代替品。
金沢も上位に入ってるのは、その傾向が顕著に表れている結果でしょう。
金沢は日本屈指の甘味消費地域である事ですから。
ココアは苦み成分というよりか、やはり甘味なんでしょうね。
コーヒー・ココア合計ランキング
金沢市 :11,773
京都市 :11,671
福井市 :11,647
高松市 :11,057
岡山市 :10,998
川崎市 :10,927
青森市 :10,820
札幌市 :10,805
さいたま市:10,720
新潟市 :10,640
富山市 :10,569
松山市 :10,562
鳥取市 :10,434
大阪市 :10,315
盛岡市 :10,286
奈良市 :10,166
堺市 :10,096
広島市 :10,055
岐阜市 :9,989
和歌山市 :9,958
(単位:円)
コーヒー・ココアの合計では金沢が1位を取っています。
まんべんなく順位の上位を占めている結果がこのような形になったのかなと思ってます。
京都は純粋にコーヒーのみで積み上げていますので、府外のイメージを大きく乖離した『コーヒー王国』だといえるのではないでしょうか。
今の観光客の中で、イノダコーヒーや六曜社など有名コーヒー店にいく事を目的にされている方が増えてきています。
ゆっくりではありますが、京都がコーヒーの街だと認知されてきている表れではないでしょうか。
ちなみに、京都の人たちで特に高齢の方々のコーヒーチケットの所有率は非常に高いです。
他の飲料のランキング
前橋市 :32,543
宇都宮市 :31,859
さいたま市:31,802
川崎市 :31,751
千葉市 :31,692
青森市 :31,610
福島市 :31,152
東京都区部:30,920
水戸市 :30,878
那覇市 :29,084
松山市 :29,010
横浜市 :28,976
徳島市 :28,881
鹿児島市 :28,814
金沢市 :28,716
仙台市 :28,562
佐賀市 :28,396
高知市 :27,974
山形市 :27,859
高松市 :27,398
(単位:円)
ジャンルに加われない『その他の飲料』のランキングです。
この北関東の占め方、いったい何が売られているのか知りたいところです。
野菜・果実ジュースのランキング
青森市 :12,475
横浜市 :10,081
高松市 :10,034
松山市 :9,987
水戸市 :9,755
徳島市 :9,598
富山市 :9,420
仙台市 :9,312
宇都宮市 :9,247
浜松市 :9,211
川崎市 :9,067
東京都区部:9,026
高知市 :8,920
大阪市 :8,919
さいたま市:8,881
金沢市 :8,852
盛岡市 :8,815
山形市 :8,726
前橋市 :8,663
福井市 :8,606
(単位:円)
青森は間違いなくリンゴジュースだろうと想定できます。
空港でも駅でもリンゴジュースが売られているんであのリンゴジュースの充実っぷりは目を見張るものがあります。
他の地域は純粋に何か特産があるというわけでなく消費量が多いというのが実情じゃないかなと思います。
もし、このランキング内に青森のリンゴジュースに匹敵するものがありましたら、教えてください。
炭酸飲料のランキング
青森市 :6,748
宇都宮市 :5,424
山形市 :5,385
山口市 :5,338
札幌市 :5,290
川崎市 :5,211
佐賀市 :5,178
那覇市 :4,952
前橋市 :4,889
東京都区部:4,866
高知市 :4,802
秋田市 :4,761
徳島市 :4,753
横浜市 :4,723
さいたま市:4,715
仙台市 :4,698
高松市 :4,692
福島市 :4,684
鳥取市 :4,657
松山市 :4,649
(単位:円)
青森はジュースだけにとどまらず、基本的にジュース類が好きな場所なのかもしれません。
ふと、『糖分取り過ぎじゃね?』と思ったのは僕だけじゃないはずです。
宇都宮市は、紅茶、その他の飲料、野菜果実ジュース、炭酸飲料とランクインしており、『甘い飲み物を好む傾向』にあるのかなと、ここでも思いました。
乳酸菌飲料のランキング
前橋市 :6,111
鹿児島市 :5,606
千葉市 :4,931
佐賀市 :4,302
福島市 :4,298
金沢市 :4,272
静岡市 :4,039
川崎市 :4,001
仙台市 :3,868
新潟市 :3,814
岐阜市 :3,734
津市 :3,731
山形市 :3,699
松山市 :3,687
さいたま市:3,676
水戸市 :3,609
宇都宮市 :3,573
那覇市 :3,549
高知市 :3,544
大津市 :3,509
(単位:円)
乳酸菌飲料は、いわゆる『ヤクルト』や飲むヨーグルトなどです。
乳酸耐性の高い低いがこのランキングで見て取れるのではないでしょうか。
ここにランクインしている土地の人たちは、日本人の中でも乳酸耐性が強い人たちと言え、入っていないのは乳酸耐性が弱いという事が言えると思います。
ちなみに、僕の故郷金沢も入ってますが、嫁の故郷の京都は入ってません。
僕はヨーグルトなど大好きなんですが、嫁は嫌いだと公言してます。
この違いも地域性かなと思う事もあります。
乳製品のランキング
高知市 :2,564
徳島市 :2,173
佐賀市 :2,099
山口市 :1,845
鹿児島市 :1,827
岡山市 :1,753
川崎市 :1,674
宇都宮市 :1,669
鳥取市 :1,664
富山市 :1,646
金沢市 :1,618
水戸市 :1,608
松山市 :1,579
高松市 :1,563
松江市 :1,549
山形市 :1,522
甲府市 :1,518
宮崎市 :1,514
長崎市 :1,504
岐阜市 :1,427
(単位:円)
ここにランクインしている地域のうち、乳酸菌飲料のランキングにも入っている地域は半分に上ります。
乳酸耐性があると乳製品も好まれる傾向にある事と確実ではありませんが、言えるのではないかと思われます。
ミネラルウォーターのランキング
東京都区部:6,308
さいたま市:5,623
福島市 :4,937
千葉市 :4,814
那覇市 :4,769
静岡市 :4,353
川崎市 :4,320
宇都宮市 :4,127
水戸市 :3,950
浜松市 :3,901
横浜市 :3,670
福岡市 :3,590
鹿児島市 :3,327
高松市 :3,238
広島市 :3,175
前橋市 :3,172
松山市 :3,042
徳島市 :3,023
神戸市 :2,829
仙台市 :2,791
(単位:円)
関東や福島などが上位に入っているのは、データの収集年が2011~2013年であるがために、震災後の水道水不信の行動結果なのではないかと思います。
那覇は別にしても、ほかの上位の地域の顕著さは、どこかで落ち着くものと思います。
ただ、一つの災害でここまで大幅に下位との差が出るというのも興味深いです。
飲料全体のランキング
川崎市 :58,302
宇都宮市 :58,059
さいたま市:57,757
千葉市 :57,591
東京都区部:56,455
水戸市 :55,402
前橋市 :55,256
横浜市 :53,709
青森市 :52,697
静岡市 :52,535
福島市 :52,091
仙台市 :52,002
金沢市 :51,351
浜松市 :51,190
佐賀市 :49,975
新潟市 :49,659
鹿児島市 :49,620
富山市 :49,080
那覇市 :49,016
高松市 :48,332
(単位:円)
飲料の全国平均は49463円です。
それから比較すると、全国47都道府県のうち、平均値に近いランキングは17位の鹿児島市あたりで、上位の地域が大幅に引っ張っていると傾向があると思われます。
特に、1~8位まで関東の都市が占めており、関東での飲料の消費は多いとわかります。
飲物の大きな市場は、やはり関東なんだなと改めて確認することができました。
まとめ
総務省のデータをまとめてみてみましたが、飲物によってイメージとの違いがずいぶんあるとわかります。
タイトルになっている京都と金沢はコーヒーの街ですし、港町はやはり紅茶が強く、特定の地域によってどういうものが好まれるか案外好みは都市ごとというよりもそれよりも広域な地域の特性によって決まるのだろ見て取れます。
あと環境によって好まれる飲物もあり、それは似た傾向の別の飲物にも影響を与えていると考える事も出来ました。
ここで、国産紅茶が全国平均5万円の市場にどのくらい食い込めれるか考える事が重要になってきます。
現状、緑茶は4400円、紅茶は820円、茶飲料が5900円食い込んでいます。茶類全体では12500円食い込んでいます。
その中で例えば紅茶の10%と考えるなら82円です。
世帯当たり82円と考えると少ない気もします。
この中で一般生活の中で認知されるためにはさらに比率を高めていくにはどうすればいいかと考える必要があります。
国産紅茶の立ち位置とその展開。
この統計は、国産紅茶がどのようにせめてそのように認知されるか考えるための材料として、大変役に立つと思います。
『私たちが戦う市場はこれだけである』
明確な目的意識が必要だと思います。