嬉野茶、ローマ法王に献上
ローマ法王に「うれしの茶」発送(西日本新聞)
佐賀県嬉野市は9日、全国茶品評会で質の高さを評価する「産地賞」を5年連続受賞した「うれしの茶」を世界に知ってもらおうと、昨年に続いてバチカンのローマ法王フランシスコ宛てに発送した=写真。
うれしの茶は室町時代、嬉野市の不動山に移り住んだ渡来人が陶磁器を焼く傍ら自家用に茶を栽培したのが始まりとされる。その地には江戸時代初期、長崎のキリシタンが迫害を逃れてたどり着いたのだった。
蒸し製玉緑茶、釜炒り茶、紅茶に、英文の親書と肥前吉田焼の茶器を添えた。カトリックと銘茶とのくしき縁に思いをはせて、豊かな香りとともに届ける。
(記事引用:西日本新聞)
嬉野茶とキリスト教の深い縁
九州北部は、戦国時代末期~江戸時代までのキリシタン弾圧により、日本人のキリシタンが隠れ住んだことで知られております。
そのキリスト教徒の長年からの関わりから、ローマ法王に献上しようというお話になったのではないかと思います。
同じような事で言えば、石川県羽咋市の神子原地区で作られたお米を、『これは地名が『神の子』キリストと同じである縁から』という、キリスト教とは関係ないポイントで献上され、取り上げられて全国に有名になった経緯もありますので、『嬉野』のお茶全体が『神の祝福を受けた嬉しさがあふれる野』という意味合いで、全国に名を知られるようになってくれればと思います。
嬉野は昨年2013年に地紅茶サミットが開催された場所でもありますので、紅茶だけにとどまらず、お茶全体が温泉と伴って発展していくことを願います。