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紅茶の生産ラインを自動化

 製茶機械製造・販売の寺田製作所(島田市)は紅茶の自動製造ラインを開発する。従来手作業だった茶葉のもみ込みや発酵、乾燥といった過程を自動化し、人件費の削減や品質の安定につなげる。紅茶の市場が大きい海外や、近年注目の高まる国産紅茶の生産者からの受注を見込んでおり、5年後に3億円規模の売り上げを目指す。

緑茶の製茶機の技術を応用して紅茶の発酵機を開発した

 このほど、紅茶の茶葉を発酵させる過程を自動化する連続式発酵機を開発した。ネット式のコンベヤーに茶葉を広げて流せば、発酵機が自動で発酵させた茶葉を次々に排出していく仕組み。

 これまで紅茶の発酵は温度や湿度などが管理された広いスペースに人手をかけて茶葉を均一に広げる作業が必要だったが、発酵機を使えば「人件費の削減や省スペース化に貢献できる上、品質の安定も見込める」(寺田均社長)という。

 今年夏ごろから取引先で試験的に導入してもらい、順次改良、販売していく。生葉換算で1時間あたり110キログラムの処理能力であれば1000万~1500万円ほどで販売する予定だ。

 開発は気温や湿度といった機械の内部の環境を最適に保ちながら茶葉を乾燥させる緑茶用の乾燥機の技術を応用した。

 寺田製作所は1911年に製茶機械メーカーとして創業して以来、煎茶や抹茶などの製造をFA化できるラインの開発を手掛けてきたが、「これまでの用途はほとんどが緑茶向けだった」(寺田社長)。紅茶用は研究機関向けの試験機や小型タイプなど一部にとどまっていた。

 今後は製茶状況のデータ管理などの技術も生かし、茶葉をもみ込む工程や乾燥させる工程なども紅茶に対応した機械を開発する。紅茶をラインで製造できるファクトリーオートメーション(FA)システムに発展させていく計画だ。

 緑茶は国内で需要の伸び悩みが続く一方で、「紅茶は海外市場が大きく、国産の紅茶の人気も高まってきている」(寺田社長)として新たな市場の開拓に乗り出した。特に紅茶の生産・消費量が大きく人件費の高騰が進む中国やインド、スリランカなどでは既に引き合いがあるという。

 寺田製作所の2017年12月期の売上高は28億円。海外では紅茶向け製茶機の展開による抹茶や煎茶の製造ラインの受注増も見込んでおり、21年12月期には売上高を32億円に伸ばす目標だ。

(出典:日本経済新聞

生産の自動化によるメリット

今回は、同製品の発売による生産の現場における影響力の大きさから全文記載をさせていただきました。

現在、紅茶生産の現場は、
・摘採
・萎凋
・揉捻
・発酵
・乾燥
・包装
と分割して行われてます。
その作業を簡単にするために、機械の幅を狭めたり作業手順に沿った配置を行うなど工夫を重ねてきました。
ですが、どの工程でも人が必ず必要で、各工程ごとにおいての搬送の為現在の茶生産の現場に合わせるとどうしても生産性の向上の壁に突き当たってしまいました。

今回のニュースでは発酵機の紹介ですが、この記事の後半に『紅茶をラインで製造できるファクトリーオートメーション(FA)システムに発展させていく計画』とあります。

これは、例えば茶農家はその季節の製茶設定を行えば、後は摘採に集中する事で紅茶を効率的に生産できる事を意味します。
もしくはこのシステムを地域で大規模で導入することで、順番に紅茶生産を行う事ができるようになります。
しかも、人の見張りが必要ないため、時間割を正確に決めることができ、より効率的な紅茶生産につながります。
紅茶の生産の効率化は、市場への供給量増加にもつながり、生産負担が軽くなれば、今までよりも一層買い求めやすい金額での提供も可能になります。
もちろん、ライン生産での安定した品質の確保が前提になります。

品質と価格の安定は、国産紅茶のより一層の認知と普及につながります。
これからの国産紅茶の未来の為にはぜひとも必要なことになるでしょう。

自動紅茶生産ライン化はまだ先の話になりますが、これを期によりいっそう国内での紅茶生産に拍車がかかればと願っています。

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