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国産紅茶の適正価格

国産紅茶の適正価格は、消費者の手に届く段階で100g1000円だと思っています。
それは、多くの販売者が100gではなく50gで販売しているため販売価格がワンコイン500円で収まることと、このくらいが作る方の価格とのバランスがいい価格でもあります。

売値が1000円ということは、小売が直接売るとしたら農家は100g800円ぐらいで売ることになりますし、卸が入ったとしても100g600円ぐらいに成ります。
つまり、緑茶の販売単位1kgで考えれば、6000円~8000円になり、多くて100kgの国産紅茶の農家からすれば60万~80万の収入になり一つの主要収入源に成ります。
もちろん、直売であれば100万の収入に成ります。

緑茶は2番茶以降は1kg300円と100kg売っても3万円にしか成りません。
その状況から考えれば、100kg60~80万の国産紅茶は収益の助けになり、お茶農家を諦めさせない為の収入源になります。

統計から見る国産紅茶の立ち位置

現在、国産紅茶の生産量は全国で120tです。
この量は紅茶の輸入量1万6000tの1/100以下でしかありませんし、
緑茶の生産量2万5,000tの0.5%にすら届きません。
国産紅茶が全国的に騒がれても、所詮この程度でしかありません。

平成24年の緑茶の生産量が3万1500tで平成25年の生産量が先ほどの2万5,000tでした。
自然環境の変化で緑茶はわずか1年で6000tも増減します。
国産紅茶の生産量はその1/60ぐらいでしかなく、自然環境ですぐ生産が止まる程度の量でしかありません。
これが騒がれる国産紅茶の現実なのです。

『紅茶の10杯に1杯を国産紅茶に』だけで日本のお茶業界は救われる

しかし、国産紅茶はダメかというとそうではありません。
例えば、日本ではペットボトルも合わせて1万6000t紅茶を消費しています。
紅茶の10杯に1杯を国産紅茶にすることで1600t消費されることに成ります。
これを先ほどの適正価格100g1000円で換算すると160億円になります。
これを全国400戸の国産紅茶農家で按分すると1戸あたり4000万の収入になります。
この規模になれば400戸だけの生産というわけではなくなりますが、全国で1000戸作ったとしても1600万確保できます。
最終価格からの計算でこうなりましたが、6割8割で計算しても十分な収入に成ります。
国産紅茶の価格を無駄に下落させないことは重要ではありますが、国産紅茶の消費を増やすことで、多くの茶農家が事業を継続させることが出来るように成り、ひいては日本から緑茶を作ることを守ることにもつながります。

国産紅茶の価格と、そして客に届くための販売活動は、日本のお茶を救うことにつながるのです。

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