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紅茶に活路! 300年の茶どころ嬉野 佐賀

紅茶シフトはお茶処を復活させるチャンス

嬉野の茶農家14戸で作る『うれしの紅茶振興協議会』の会長さんが語ったそうです。

記事には、うれしの紅茶は渋みが少ない紅茶で、ネットや地元温泉旅館で販売されています。
生産量は徐々に拡大し、年間生産量も10トンを超え、数年後には緑茶を上回る見込みだそうです。

茶農家という経営環境で見ていると、緑茶は市場が頭打ちになり、荒茶の取引価格の下落で
お茶だけでは生活が出来ないという農家も全国的に増えています。
一部の茶道楽に熱烈な支持を集めている嬉野茶ですが、全国的に見ると他の産地よりも厳しく、
産地が多いため全体的な効率化が難しく、市場の底支えになる飲料メーカー用の出荷を受けにくい環境にあります。

そういう中で、同じお茶の木を別の加工をして作れる『紅茶』に着目されました。
僕が覚えている限りでは、ルピシアが急拡大をしていった1990年代後半以降、
日本の紅茶専門店は全国的に急増加を続けており、それを取り扱う紅茶の輸入量も平成23年には約2万トンに達しました。
それに対して、国産紅茶の生産量は約100トンで、その少なさが顕著に現れています。

うれしの紅茶の発展の見込み

記事には、国産紅茶の簡単な歴史と、嬉野茶としての世界との関わりが書いてあります。
それは、当サイトの国産紅茶の歴史の方にも書いてありますので割愛させていただきます。

紅茶が伸びているとはいえ、スリランカの紅茶の1/3はキリンビバレッジさんが輸入していると言われますし、紅茶にも緑茶にも共通して言えるのが『日本人の茶葉で淹れるお茶離れ』という現実です。
これは、記事にあるような『ブランド化で成功すれば』で解決できる問題ではありません。

そもそも、紅茶も緑茶も嗜好品なのでその生活スタイルにあわなくなれば、
排除されていく運命にあります。
結果として手間のかからないペットボトル形式が爆発的に広がり、
『お茶という飲み物』の中核になったということです。

ですが今、20年ばかし続いた『安ければいい』や『手軽ならいい』という風潮から脱する気配が日本中にあります。
仕事が増えて、忙しくなってとメディアでは叫ばれますが、この長い不況下で色んなモノが最適化され、
世界的にみてまだ日本は生産効率の悪い就業体系ではありますが、昔と比べると同じ結果を出すにしても余裕のある時間が取れるように成りました。
今後、そういう効率化はますます進んで行くと思われます。
そういう人間の時間の使い方の変化により、あらたな余裕の時間が生まれ、その中でそれを余暇に振り分ける人も多く出て切るでしょう。
そういう余裕のある時間に、再び『茶葉から淹れるお茶』が注目される事が望ましいかと思います。

一度離れた興味をまた惹きつけるには、それなりの脚色が必要です。
うれしの紅茶のアドバイザーには、国産紅茶販売の先駆者『紅葉』の岡本さんが関わってます。
岡本さんとのイメージ構築を合わせて、うれしの紅茶が全国の中核になれる日が来ることを願うばかりです。
そして、日本人のライフスタイルが余裕のある方に変化をすることをさらに願うばかりです。

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